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2011東京街道塾 10月

レポート担当は 松井です。

会場 :馬橋会議室



 松井 カラー 8

 

「街の写真って 、ここはイイなぁ〜と思って待っていると 新幹線が来たり、飛行機が飛んだり、人が歩いたり 犬が来たり どんどん変わっていくから そこが面白いですよね。僕も《Tokyo Candy Box》を撮る前に街を撮ろうと思って、6×9にリバーサルを詰めて撮ってたことがあるけど、 6x9ではフィルム代高いからたくさん撮れないので、ここと思ったところで ずっと待っている訳ですよ・・ここのポイントって決めたら そこで ずっと待ってて、たとえば渋谷だと銀座線が来て 東急のバスが来て 人がこう 降りてきて・・・・みたいなタイミングが重なるところをずっと待ってるんだよね。なんか そういう楽しみ方が 多分 都会での撮り方の中には あると思うんだよね。で 曇ってきちゃったり陽が傾いてきちゃったら『もうダメだなって 今日は もう終わりって』 そういう撮り方が あると思うんだよね。なんか釣堀に行く感じだよね。川に釣りに行くんじゃなくて 釣堀なんだよね。」


 「撮っている人の興味も見る人の興味も一枚の写真の中に等しく写り込んでる訳で、そこら辺りが写真の面白いところじゃないかな。この少年野球の写真だって バッターの親が撮れば バッターのタイミングで撮るし ピッチャーの親から見ればピッチャーを見ている それぞれ見えているものが違うわけで。背景のマンションに住んでる人が見れば『これ 俺のマンション ここ!! ここ!! 』となる。新幹線の運転手だったら 『ここ いつも通ってるんだよ』みたいな話になるだろうし グランド 作ってる人達なら グランドが気になるだろうし 気象予報士は この雲で なんか思ったりとかさ。情報は等しくあるっていう面白さだね。」

 

湯浅さん モノクロ 16


 「自分が何かに反応して撮ってるっていう具体的なものが見えてくる方が 面白いなぁ〜と思うのよ。こういった情緒的なしっとりとした写真もイイんだけど あんまり若いのに こんなところに走らなくても いいんじゃないかと・・・・ね。俺も人のこと 言えなかったけど ジジ臭いよ。ジジ臭くなっていくのは もっと後でイイじゃないか。湯浅君が『何を面白がっているのか?』『こんなこと面白がってる』とか そういうものが欲しいんだよ。だから みんなが『しみじみイイ風景ですなぁ〜』みたいなのは 若者は やらなくて いいの。

いくら過激な内容の歌詞でも演歌の伴奏をしたら演歌に聴こえちゃうじゃないですか。悪くはないんだけど、まぁ 一種のフィルターだから これ掛けちゃうと みんな そういうふうに見えちゃうんだろうね。ハード コントラストも そういうことだし、やっぱり ここで イメージを決めてしまうのは あんまり僕には面白くないな 。使っちゃいけないとは言わないけれども 、折角 面白いものを撮っていてもそこまで目が行かないよ。いや 分かるけどね・・・・ひとつ珍しいエフェクター買ったみたいな感じだからさ。・・・・まあね そのうち飽きるから。」

  これが半切くらいの裁ち落としの写真だったら 全然 違って見えると思うんだよね。やっぱり プリントサイズで見え方 見せ方 変わっちゃうんで。8×10 焼くのも 大四 焼くのも作業的には 変わらないじゃない。お金は ちょっと掛かるかも しれないけれど。自分の写真のサイズは どれくらいのサイズが いいのか を考えてみても いいと思うんだよ。みんな 小さいんですよ 最近・・・・省エネ型で・・・・俺が悪いのか。でも最近 の少し大きいよ、俺は あの時 何で小さくしたかっていうと 当時みんな写真 デカかったんだよ。美術館とか ギャラリーとかで やる写真はがどんどん大きくなってきていた、だから俺は 逆に小さくしようと思って したんで。今 みんなが小さいなら 俺は大きくするとか どこか へそ曲りじゃないと・・・・人と同じことを やらないことを考えた方がイイよ。トーンとか 大きさとか 撮るものとか・・・もしこれを 街道の連続展のところに混ぜて貼っても 全然 違和感なく見ると思うんで。やっぱり それじゃ 面白くないんだよ。なんか変なのが 違うのが入ってるって見えないと つまんないじゃん。」

 

「貯金とは言わないけれど 漬物を漬け込んでるんだと思えば 後から引っぱり出して それを出すことは出来るんで。数を撮って貯めておくことは 大切ですよ・・・・」

 

 

紙屋さん カラー 22(+15)

 

「(木を倒した男シリーズ) 連作の中ではこれがやっぱり一番 面白いね。幹が折れてるところが やっぱりスゴイんだよね。これ でっかいの見ると カッコイイと思うわ。ポーズも決まってますね・・・・挑んでますもんね」

 

「紙屋さんの写真にはめずらしくサービス精神があるような気がします、この写真には。見てる人を 『何とかしてやろう』っていう。でも それは大切なことだと思うけどね。どうですか? 

今の現代写真には 『でも ちょっと待てよ』っていうところがありますね。『本当に それは君も楽しいのか? 見てる方も楽しいのか? 本当に』って。写真は難しいなぁ〜。断絶してしまうのも 1つの手だと思うけど こうやって 双方でコミュニケーションとれるような写真も もちろんありだし。

この人達の何が 惹き付けるのか分からないから面白いっていうところがあってさ。決して魅力的な具体的なものを撮ることじゃなくて 『何が来た?』って感じたその片鱗をを ちょっと確認してみるっていうのは 面白い作業じゃないかなと思う。多分 はじめは偶然 撮れちゃう、だから難しくて面白い。やっぱり写真は 面白くなきゃ。正しいとか正しくないじゃなくて それが 何だか分かんないけど面白いっていうのが 写真のイイところ。こっちには 少し悪意があるから面白いってところがあるかもな。見てる人が共犯関係になるからお互いに面白いんだろう。撮る方と撮られる方の立場の差。一方的に こっちが撮っている訳で それは写真を撮っている限り どうしようもない訳で。同じところに立っているつもりでも カメラで撮っているということで格差は どうしてもでてしまう」


 

高柳さん モノクロ 9

 

「めずらしいですね こういう写真。ヨドバシカメラの周りって あそこで写真 撮るのって ちょっと微妙な感覚ですよね。」

 

「どうしても新宿で撮っている人ってさ新宿をカオスみたいに、とんでもない格好の人と乞食しかいないみたいな撮り方をするけれど、そうじゃなく普通の人が歩いているこういう写真があって然るべきだと思うんだよね。むしろ普通の人が写ってる方が面白いんじゃないかなと思うよ。おかしな人達を撮ると 何か大きな魚 釣ったような気がする訳ですよ。でもそれは おかしいなと思うんだよね。一番 大きなカブト虫 採ったもん勝ちみたいな写真てどうかなって思うんだよ。こういう普通に街の中に人が歩いてる写真が やっぱり一番・・・・多分 時間が経った時に面白いのは こういう写真なんだろうなと思うんですよね。」

 

「写真を撮るということは 『俺は あんたが面白いと思うんだよ』っていうことじゃないですか。もちろん面白い格好をして撮ってもらって嬉しい人もいると思うんですよ 目立ちたくて しょうがないんだから。でも自分は 何でもないと思ってる人が その面白い人と並べられたらどう思うんだろう。それは 人だけじゃなくてボロボロの家を見てカッコイイとか思うところがあったりするからね。作品とか言われてもさ  『これ 俺んちじゃん ボロ家で悪かったな!!』そんなことが きっとあるだろうから写真 撮る時には気をつけたいと思います。・・・・一昨日も瀬戸内の島で撮ってたんだけど、すごくイイ光で 港があって コスモス咲いてて ちょっと古い壁があって 機械が捨てられてたりして いいなぁと思ってたら そこが お店の前で、お店の人が『お前 撮ってんだよ』って 漁師言葉で すごい怒られて・・・『こんなところで俺は毎日 住んでるのに それが面白いのか』みたいな・・・・それは もう 言い訳 利かない。写真撮るっていうのは そういうことが どこかについて廻ることだと思うんだよね。でも それが なくなっちゃったら面白くないんだよね・・・・難しいね。そこに悪意が あるかどうかだと思いますよ・・・・人 撮る時も もの撮る時も。」




程田さん カラー 21枚 

  

 

「程田君は 通過していってるだけなのね、街と関わってない感じがするんですよ。自分が街を歩いて気付いたものを どんどん出してくっていうのも ひとつのやり方だと思うんだけど、ひとつ 強いものが欲しいんですよね 程田ワールドの核。・・・もっと圧倒的な量があって 500ページの本を作る時に いろんなものが混ざるのは面白いと思うけど 50枚くらいのところで混ざっちゃうと 分かんなくなる」

 

「距離とか タイミングとか分かっきて、その上手さが出ちゃうと そこで終わりなんだよね。破壊力が欲しいんですよ 、もっと自分のセルフ ポートレート的なものを ガンガン出したりアクの強さや押しの強さが 出てくると面白いと思うんだよね。厳しいことを言うようだけど、自分のオリジナリティというか 見せ方を考えて出していった方が いいんでしょうね。『こんな大盛りカレー 食った』みたいな写真と 自分のセルフポートレートが イレコになってるくらい。やるんだったら徹底的に出していったほうが いい『もう いいよ』ってくらいになってようやく 『ああ 程田の写真だ』って分かるんじゃないか。 見た人が ギョッとするようなものを作った方が いいっすよ。街のスナップは もちろん上手なんだけど なんか まとまり過ぎちゃってて 街歩きの写真の作例を見てるみたいなんだよ。ここに写ってる人達が 大人しい人達ばっかりだから。君が いい人だって よく知ってるけど。ここは どっかで壊していかないと」

 

 

岡島さん カラー 17枚 


 

「まぁ 何となく 岡島さんの好きなもの 好きな世界なんだよなって感じになってきてますね。ただ 投げっ放しの どうする?って感じだなぁ。バラバラ感の中に岡島さんの趣味が漂っている感じですね。11 関連付けることはないけど 大きくザクッと見た時に 統一感があるっていうか 不思議な感じだね。何か覗き込む感じとか 洗濯物とか。」

 

「このトリミングの納まりの悪さとかも含めて、見てる方の気持ち悪さが岡島さんの写真の特徴だったりする訳ですよ。さっきの程田君の『納まり良過ぎるよ』っていう写真の裏側に これが やっぱり あるんだよね。こういう写真は意識的に撮ろうと思っても撮れないのよ。多分 程田君も撮れない。俺も撮れない。こんな気持ち悪いトリミングの仕方 したくないから。僕達は やっぱり納めちゃうから。それが出来るっていうのは ひとつの才能だろうし」

 

「上手な写真が何で面白くないかっていうと 『上手だな』って 心地良く さっと流しちゃうから 確認しないから 『あっ 上手な写真』って見られて お仕舞いになっちゃう。そこの前で 『何で この写真が上手なのか いいのか』ってことは 考えないと思うんですよ。でも岡島さんの写真は 『これ 撮ったんだよ?』 『どうして こうゆう構図なんだよ!』って考えるじゃない。」

 


小林さん カラー 13


「やっぱり 撮らなきゃ。サファリパーク行って フィルム1本 2本じゃ 寂しいじゃないですか。最初から ある程度 どう撮ろうかとか 漠然としたイメージがないと『あ〜 どうしよう どうしよう』っていう感じで サファリバスは廻り終わっちゃう。写ってないかもと思ってても、とにかくシャッター押してくれば 何か写ってるからね。」 

 

「こういう垣根を越えた写真で 1つの世界を作ろうと思ったら もっと数が ないと 選べないよね・・・手焼きのプリントを なぜ作りたいか みたいなことも、色だとかね クオリティだとかに 自分のこだわりがどこにあるのか 。フィルム撮ったら 全部 自分でプリントしなきゃいけないなんてことは 全然ない訳で、予めこういうものを作ろう決めてから暗室に入っていかないと。気に入ったやつを順々に焼いていったら いつまで経っても 追いつかない。機械焼でもコンタクトでもいいけど 20 40枚を選んで、これで 1つの作品を作るって決めてから暗室に入れば そんなに難しくないと思うんだよね。ロスが少ないでしょ 時間と紙と。だから自分が何を作ってるかを ある程度 分かってないと。 一日 6枚くらい焼ければ 1週間くらい入っていれば40枚くらいは出来るわけですよ。でもまだネガカラーに こだわるの? 先のないメディアに。俺が小林さんの歳だったら 絶対 乗換えてるよね。より簡単に自分の好きな色が出せるだろうし。今までにネガ 何本くらい持ってる? でも これから撮っていく数の方が絶対に多いんだから。デジタルだと もっとバシバシ撮れるんじゃないの? バシバシって いい方も古いか? こういう写真は そっちの方が向いてると思うけどね。」



鈴木さん モノクロ 17枚 

 

「まぁ 似たような写真が多いから もう少しバリエーションがあると いいね。要するに配置だとか 大きさだとか。これでクモのシリーズ 作る訳じゃないでしょ ?例えば この写真とかは ちょっと幻想的だけれど これは 昆虫写真っぽいんだよね 生でね。どういうイメージで作るかなんじゃない。ちょっと 真ん中に クモ 置き過ぎちゃったけどきれいだね。これ みんな1匹のクモなの? 覗いてる時は面白いんだよね きっと。出来上がり 想像しながらやるから。

鈴木さんは毎回 違う写真を 持ってくるよね。次回の写真も今回の蜘蛛とどこかでクロスするようなものを持ってきてもらえばいろいろ話もしやすい。意識的に繋がっていった方が 写真ってさ 面白いんだよ。何でも撮れちゃうんだけど 自分が やりたいことを決めておいて、これと繋がるものって・・・・いい機材とテクニック持ってるんだから 一回 完結じゃなくて 自分の写真が広がっていく面白さを 考えた方が いいですよ。」

 

 

曽根さん カラー 12


 

「どのくらいのボリュームの 何を やるのか、展示をやるとか 本を 作るとか、その上でどう選んで行くかで、この写真の中のどれが いいですかって話じゃないと思うんで。」

 

「どの写真を代表にしようかな 写真集にするなら表紙は どれにしようか 、それを核として 組み立てていくって ことだよね。(焼きに入る前にコンタクトの段階で 核になる写真を決めるもう見た時に 分かるじゃん これが好きって。大体 プリントはじめる時も それから焼くでしょう。 よく分からないとこから焼き始めたら、どこ行っちゃうか、どれだけ焼いていいか分からなくなって結局 全部 焼かなきゃいけなくなっちゃうからね。まず自分のお気に入りを・・・DMで送られてきて その1枚で その写真展に行くか 行かないか を決めたりする訳で、すごく大切なことだと思うんですよ。」

 


以上。

 

 

次回 :1119 馬橋会議場

   


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